イチゴ種子エキス

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原料の概要

日本はもちろんのこと世界中で愛されているイチゴは、ビタミンCやポリフェノールが多く含まれ、健康促進や美容効果もあることで親しまれています。イチゴ種子エキスは、イチゴ果肉の周囲にある種子から抽出した成分です。イチゴ種子エキスの機能性成分は、チリロサイドと呼ばれるフラボノイド配糖体の一種や、ケンフェロール3-O-グルコシドが主なものです。研究により、これらの成分はイチゴ果肉にはほぼ含まれず、イチゴ種子ならではのものであることが報告されています。また、イチゴ種子由来の油にはオレイン酸が多く含まれ、いずれも健康促進効果が期待できます。

期待できる主な作用

・皮膚バリア作用

皮膚のバリア機能は、皮脂腺から分泌される皮脂が一端を担っています。そして、皮脂分泌や脂質代謝をコントロールする因子として、PPARと呼ばれる遺伝子が関わっているのです。具体的には、PPARαやβ、δ脂腺細胞の活動を司り、PPARγは皮脂腺を分化させる働きを持つと言われています。また、PPARが表皮を形成するケラチノサイトの分化・増殖に関わっていることも報告されているのです。

これらの理由から、PPARの機能が皮膚のバリア機能およびそれを形成する皮脂分泌、ケラチノサイト生成における重要なファクターとなっていると考えられます。そしてイチゴ種子エキスが、PPARおよび皮膚バリア機能に関与するmRNAの発現を、濃度依存的に促進させることが判明したのです。

・皮膚の保湿作用

皮膚にうるおいを保持するのは、真皮にあるヒアルロン酸の保水力によるものです。また、前述のように表皮を構成するセラミドも、皮膚の水分量の保持に関連しています。イチゴ種子エキスの成分のうち、ケンフェロール3-O-グルコシドがヒアルロン酸の合成に関与するHAS3遺伝子の発現を促進させることが確認されています。また、セラミドの合成を促進させるSptlc1については、チリロサイドが関わっていると考えられています。

その他、皮膚の保湿に関与するとされるアクアポリン(AQP)の発現についても、イチゴ種子エキスが促進させているという調査報告があります。

・肥満抑制

脂質代謝に関わるLipin1と呼ばれるタンパク質は、肝臓においてPPARαの力を借りて脂質をミトコンドリアに吸収させる働きを持つとされています。イチゴ種子エキスは、PPARαの発現と同時にLipin1の発現も促して、脂質代謝を促進する作用があるといえるでしょう。その結果、余分な脂質が体内に蓄積されにくくなるため、肥満を抑制することにつながります。

どんなサプリ(食品)に向いているか

イチゴ種子エキスは、上記のように健康な皮膚機能を保持する作用があることから、美肌目的のドリンクやサプリメントに多く用いられています。また、イチゴのイメージが可愛らしいことも手伝い、イチゴをパッケージデザインに用いて女性への訴求を図っている商品もあります。そのほか、美容液などの化粧品に配合されることも多いです。

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