カカオエキス

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原料の概要

カカオエキスは、チョコレートやココアなどの食品の原料となるカカオの種子から抽出したエキスです。カカオが持つ歴史はとても深く、古代メキシコにおいてすでに栽培されていたといわれています。カカオの実(カカオポッド)はラグビーボールのような形をしており、その中に果実とカカオ種子が含まれているのです。このカカオは、ギリシャ語で「神様の食べ物」を意味するテオブロマを学名に持っています。

そしてカカオ種子エキスは、その学名から取った成分名であるテオブロミンや、ポリフェノールの含有量を高めて精製したものです。これらの成分は、異なる機序から脂肪に働きかける作用を持ち、ダイエットなどに効果を見込めるでしょう。その他、幸福物質であるドーパミン分泌を促進させるPEA(フェニルエチルアミン)や、精神安定をもたらすギャバなども含まれています。

期待できる主な作用

・体重増加抑制

カカオエキスに含まれるテオブロミンとポリフェノールには、相互作用によって体脂肪の増加を抑制する効果があると見られています。マウスを使った実験では、摂取させる製剤においてテオブロミン割合を多くしたグループ、ポリフェノール割合を多くしたグループ、両方を1%ずつ等しく配合したグループに分けて経過を観察しました。すると、等しく配合して投与したグループにおいて、明らかに体重増加を抑制したという結果が出たのです。

・脂肪蓄積阻害

脂肪蓄積においては、脂肪細胞3T3-L1におけるテオブロミンとポリフェノールの作用について検証が行われています。検証としては、グルコースが中性脂肪(トリグリセリド)を変換するGPDH(グリセロール3-リン酸デヒドロゲナーゼ)の数値を測定し、脂肪蓄積の傾向を観察しています。その結果、特にテオブロミンにおいて有意に中性脂肪の蓄積を抑えることがわかりました。

・脂肪燃焼促進

脂肪燃焼効果については、脂肪の代謝を促進させるチトクロームCオキシダーゼの活性と中性脂肪の蓄積の両面から検証した結果が出ています。チトクロームCオキシダーゼに関しては、特にポリフェノール割合を多くした製剤に活性化が認められました。一方で中性脂肪の蓄積は、テオブロミンにおいて優位です。つまり、テオブロミンとポリフェノールで異なる機序を持ちながら、結果的に脂肪燃焼につながると見られるのです。

・脂肪吸収抑制

体内への脂肪吸収におけるカカオエキスの作用について、マウスにカカオエキスを摂取させた後にオリーブ油を摂取させ、その吸収の度合いについて観察しました。すると、カカオエキスを摂取しないグループと比べて血中の中性脂肪量の上昇を抑えることがわかっています。

・抗酸化活性

生体内で活性酸素が発生すると、体内組織の細胞を攻撃して損傷させ、さまざまな疾患を引き起こす恐れがあります。カカオエキスは、抗酸化物質であるSOD(スーパーオキサイドジムスターゼ)同様の作用、およびDPPH(1,1-ジフェニル2-ピクリルヒドラジル)ラジカルの捕捉作用を促すとされています。これらの作用は、いずれも濃度依存的なものです。

どんなサプリ(食品)に向いているか

カカオエキスは、脂肪に働きかける作用を持つことから、ダイエット効果を重視したタブレットやハードカプセルなどサプリメントに多く使用されます。その他では、カカオの持つイメージを前面に出し、ココア風味のドリンクやキャンディに配合されることもあります。

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