カンカエキス

  • 化粧品素材
  • 食品用素材

原料の概要

カンカエキスとは、カンカニクジュヨウと呼ばれる植物から抽出されるエキスです。カンカニクジュヨウとは、砂漠の厳しい環境下に自生するベニヤナギの木の根に寄生する植物であり、中国では漢方として親しまれているほか、アルツハイマー病の改善薬としても用いられているのです。一方日本では、厚生労働省の区分によって食品とされています。

カンカエキスの主な機能性成分としては、フェニルエタノイド配糖体であるエキナコシド、アクテオシドがあげられるでしょう。これらの含有量は、同属であるニクジョヨウを大幅に上回っており、カンカニクジュヨウを原料とするカンカエキスが、より有益な健康効果をもたらすと考えられるのです。

期待できる主な作用

・脳機能改善

カンカエキスには、脳機能のさまざまな面で高い効果が見込まれています。たとえば、学習能力や記憶力、さらにそれらの情報を思い出す能力において、電流装置や迷路を使ったマウスの脳機能を測定した実験により、カンカエキスが効力を発揮したことがわかっています。さらに、カンカエキスに含まれるエキナコシドには、脳細胞のアポトーシスを抑えて神経芽細胞を保護する作用があることも確認されました。また、カンカエキスは、神経芽細胞の増殖や神経突起の成長を促進させる効果により脳の老化を防ぐことが期待できます。

・抗疲労作用

生物は、激しい運動後や酸素が足りない状況において疲労状態となりますが、カンカエキスはこのような疲労によるダメージを軽減する効果もあることがわかっています。マウスによる実験では、酸欠状態や毒物である亜硝酸ナトリウムの投与、水泳といった負荷を与えて、疲労状態を作りました。すると、カンカエキス投与グループにおいて濃度依存的に生存期間が延長されたという結果が出たのです。

・性能力向上

また、カンカエキスには性行動や男性ホルモンへの作用があることも確認されています。カンカニクジュヨウと同属にあたるニクジュヨウとエキナコシド・アクテオシドをそれぞれマウスに与えた結果、性行動の回数などにおいて有意な向上が見られたことがわかっています。さらに、男性ホルモン(テストステロン)とその活性体(ジヒドロテストステロン)の合成に関与する3β-HSDや5α-リダクターゼなどの遺伝子発現をカンカエキスが促進させたのです。

・その他の作用

上記にあげた以外にも、カンカエキスにはさまざまな健康作用があるとされています。たとえば、コレステロール合成酵素の遺伝子発現抑制などによる脂質代謝改善や、ヒアルロン酸・エラスチンといった美肌成分を分解する酵素の阻害といったものがあげられるでしょう。さらに、体内で抗酸化を促進させるSODと同様な働きや、DPPHラジカルを捕捉する作用を、カンカエキスが濃度依存的に向上させることが示されています。

どんなサプリ(食品)に向いているか

カンカエキスが食品に使用されるときは、脳機能に対する作用を利用した認知症改善目的のサプリ、また性機能改善のためのサプリに用いられることが主です。場合によっては、同様の目的でドリンクに配合した商品も存在します。

か行の原料名一覧