シソの実エキス(抗アレルギー)

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原料の概要

シソの葉は、昔から食品や医薬品として広く用いられてきた植物です。さらに、シソの実には高い健康効果が期待できるポリフェノールが多く含まれることがわかっています。そこで、シソの実からポリフェノール類の純度を高くして抽出したものがシソの実エキス(油)です。

シソの実エキスに含まれるポリフェノール類として主なものには、ルテオリンやアピゲニンなどのフラボノイドがあげられます。さらにこれらのフラボノイドは、配糖体ではなく、アグリコンであり、この形態はアレルギー物質であるロイコトリエンを生成するリポキシナーゼの阻害活性を強化するものとされています。

期待できる主な作用

・抗アレルギー作用

アレルギー物質であるロイコトリエン生成を促進する酵素(5-リポキシゲナーゼ)について、シソの実エキスは強い抑制作用をもたらすことが判明しています。その作用は、同様にアレルギー反応を抑制する甜茶の実のおよそ50倍以上とされているのです。また、シソの葉と比較しても作用の強さは100倍近くになることから、特にシソの実エキスに特有の作用であるとされています。そして、さまざまな5-リポキシゲナーゼの阻害作用を持つ成分についても検証した結果、特にルテオリンやロスマリン酸において有意な効果がみられました。

また、花粉症などのⅠ型アレルギー(即時型アレルギー)には、肥満細胞と体内のIgE抗体が特定のアレルゲンと結合することで発生するヒスタミンが深く関与するとされています。シソの実エキスは、このヒスタミンの遊離を抑制し、Ⅰ型アレルギーを防ぐことがわかっているのです。その効果は、ヒスタミン抑制作用があることで広く知られるカテキンやカフェ酸、また抗アレルギー剤に用いられるクロモグリク酸ナトリウムといった成分よりも強いという検証結果も出ています。

上記にあげた抗アレルギー作用に加えて、シソの実エキスはアトピー性皮膚炎などのⅣ型アレルギー (遅延型アレルギー)についても有益な効果を発揮することが確認されています。マウスを使った検証では、オキサゾロンによって耳介に浮腫を起こしたモデルにシソの実エキスを摂取させると、わずかな摂取量でも浮腫を抑制するという結果が出たのです。特にルテオリンは、一般的に用いられる5-リポキシゲナーゼ阻害剤や抗ヒスタミン剤よりも強力であることがわかりました。

・抗炎症作用

アレルギー物質であるロイコトリエンは、炎症を誘発する物質でもあります。シソの実エキスは5-リポキシナーゼを阻害してロイコトリエンの生成を抑えることで、炎症の悪化を鎮める効果も見込めるのです。この作用に関しても、一般的に用いられている5-リポキシゲナーゼ阻害剤よりも強いことがわかっています。そして、炎症を起こしたマウスにシソの実エキスを含んだエサを1ヵ月程度与えたところ、有意に炎症を抑えたことが確認されました。

・消臭効果

たとえばタバコやアルコールなどで発生する口臭は、アセトアルデヒドやアンモニアといった成分を含むとされています。これらの成分について、シソの実エキスは高い抑制効果を発揮し、有効に消臭できることが認められたのです。さらに、加齢臭のもととされるノネナールなどの不飽和アルデヒドに関しても、同様に抑制効果が確認されました。

どんなサプリ(食品)に向いているか

シソの実エキスが抗アレルギー目的で用いられるときは、主に花粉症改善のためのキャンディやお茶、サプリメントといった商品になることがほとんどです。

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