ジュンサイエキス

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原料の概要

ジュンサイエキスは、水生植物であるジュンサイから抽出したエキスです。ジュンサイは主に秋田県三種町で栽培され、若い芽を食用として採取します。そして大きな特徴は、粘り気のある多糖類でコーティングされていることです。これにより独特の食感を楽しむことができ、吸い物などによく使用されます。また、低カロリーでヘルシーなことから美容食品としても注目を浴びているのです。

また、カロリーが低いだけではなく脂肪蓄積や皮膚細胞の損傷の改善、肌機能の改善といった効果も期待できます。この効果は、主にジュンサイに含まれる豊富なポリフェノールによるものとされているのです。さらに、研究の結果によりジュンサイから新たな成分であるポリフェノールであるジュンサイノサイドAが発見されました。ジュンサイノサイドAの機能性は特にコラーゲンやエラスチンに関与するもので、シワやたるみを防ぐことが期待されています。

期待できる主な作用

ジュンサイエキスは、脂肪の蓄積を抑える作用があることがわかっています。マウスを使った検証では、高脂肪食を与え続けたマウスにジュンサイエキスを25mg/kg投与したグループと100mg/kg投与したグループに分けました。そして、血中コレステロールやトリグリセリド量、および内臓脂肪について観察を行っています。すると、コレステロールおよびトリグリセリドは25mg/kg摂取グループで減少がみられ、100mg/kg摂取グループでは内臓脂肪も有意に減少したのです。さらに、内臓脂肪および皮下脂肪細胞にジュンサイエキスを添加後培養した結果、いずれの場合も脂肪の蓄積を抑えたことが確認されています。

以上の作用により、皮下脂肪として蓄積され凸凹になったセルライトの除去にも有益と考えられています。ヒトの女性によるモニター実験では、ジュンサイエキスを朝食後に摂取する生活を3週間継続しました。すると、特にセルライトがたまりやすいヒップのサイズがダウンしており、セルライト量や厚さが減少したのです。さらに、真皮層に存在する隠れセルライトも減少傾向が見られました。その他、データとしてはジュンサイエキスをヒップの下部に2週間塗布したところ、脂肪の厚みや隠れセルライトが減少したという例も報告されています。

・メタボリックシンドローム改善

ジュンサイエキスは内臓脂肪に働きかける作用があるほか、血中の中性脂肪の減少にも期待が持たれています。高脂肪食にジュンサイエキスを混ぜた餌をマウスに与えた結果、内臓脂肪および血中中性脂肪についていずれも減少したという結果が出ています。また、肝細胞セルライン細胞にオレイン酸とジュンサイエキスを添加し、細胞内の脂質代謝に関連する遺伝子の発現を検証しました。その結果、血中の中性脂肪およびコレステロールが有意に減少したことが確認されたのです。

・線維芽細胞増殖の活性化、コラーゲン産生促進

脂肪細胞は、サイトカインの一種であるTNF-αを産生する性質があり、TNF-αは脂肪細胞に接触している線維芽細胞に損傷を与えてコラーゲンやエラスチンの生成を妨げます。ジュンサイエキスは、脂肪細胞のTNF-α産生を抑える作用が確認されています。また、線維芽細胞にTNF-αを添加してダメージを与え、その後ジュンサイエキスを加えて検証した結果、線維芽細胞の損傷が食い止められ、細胞増殖の傾向を示したのです。さらに、マウスにおけるⅠ型コラーゲンの産生についても検証したところ、ジュンサイエキスに明らかなI型コラーゲンの発現促進が認められました。

・コラゲナーゼ、エラスターゼ阻害

皮膚の真皮内に存在するコラーゲンやエラスチンは皮膚の弾力やハリ、保水などの役目を果たします。しかしコラーゲンは分解酵素であるコラゲナーゼによって減少し、エラスチンに関しても分解酵素であるエラスターゼによって減少します。ジュンサイエキスに含まれるジュンサイノサイドAは、コラゲナーゼやエラスターゼを有意に阻害する作用があることがわかっているのです。

・アディポネクチン産生、ヒアルロン酸産生促進

アディポネクチンとは脂肪細胞から産生されるホルモンの一種で、ヒアルロン酸の産生や細胞外マトリックスの形成に深く関わるものとされています。ジュンサイエキスは、このアディポネクチンの発現も促すことが認められています。ジュンサイエキスを投与したマウスの皮膚を検証した結果、アディポネクチンの増加が見られたのです。そして、アディポネクチンの発現を促進させるジュンサイエキスが、ヒアルロン酸合成酵素HAS2・HAS3の発現にどう影響するかの検証も行われました。その結果、いずれも有意な発現が認められたのです。

どんなサプリ(食品)に向いているか

ジュンサイエキスは、脂肪蓄積抑制や美白・美肌作用を利用したダイエット目的や美容目的のサプリメントに主に使用されています。また化粧品にも多く用いられ、肌にハリやうるおいを与える目的のフェイスマスクやパックといった製品に広く配合されます。

さ行の原料名一覧