ポリアミン(小麦由来)

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原料の概要

ポリアミンとは、複数のアミノ基を有する脂肪族炭化水素を総称したものです。私たちの生体活動において不可欠なポリアミンは、特に成長期の細胞内で合成される成分でもあります。しかし、加齢によって体内での合成機能は衰えてしまうのです。

ポリアミンのなかでも特に多く見られる代表的な物質は、スペルミンやスペルミジン、プトレスシンといったものです。そして、食品のなかでも乾燥大豆やウーロン茶以上にポリアミンを豊富に含むものが、小麦胚芽といわれています。小麦胚芽由来のポリアミンは特にスペルミンやスペルミジンの比率が高いほか、これらの成分は分子量が大きいうえに分解酵素の影響をほぼ受けません。そのため、分解されることなく腸まで届き、有益に作用すると考えられるのです。

期待できる主な作用

・爪の形成促進

ポリアミンは体内のケラチノサイトに働きかけ、ケラチン生成を促進させる作用があることがわかっています。ケラチンは、ヒトの爪などを形成している重要なタンパク質の一つです。強い爪(爪甲)を形成するためには、爪の根元部である爪母でケラチノサイトを活性化させて細胞増殖させる必要があり、それを手助けするのがポリアミンなのです。

マウスを使った実験では、ポリアミン混合物をマウスに9日間投与して経過を観察しました。その結果、後肢の爪周辺におけるケラチン1のmRNAの有意な発現増加が認められました。またヒトでの検証では、ポリアミンの摂取で爪のツヤや縦ジワが改善されたケースが多く見られました。

・発毛促進

ポリアミンの作用としては、毛髪の成長期を伸ばして発毛を促進させることも認められています。毛髪はどんどん育つ成長期から、毛母細胞が衰える退行期、そして毛髪の生成が行われなくなる休止期というサイクルを繰り返します。そして、特にポリアミンのなかでもスペルミジンは、毛幹を伸長させて毛髪の成長期を延ばすほか、毛包で毛髪の生成に関わるケラチン15のプロモーターの発現を促進させることも判明しました。

・その他の作用

ポリアミンには、その他にも多くの健康作用があることがわかっています。たとえば、男性の精子機能向上や女性の卵胞発達といった生殖能力向上、肌に存在するコラーゲン産生や炎症性サイトカインの抑制による抗炎症作用などです。

どんなサプリ(食品)に向いているか

ポリアミンは、その特徴からネイルケアやまつ毛ケア用のサプリメントなどに配合されることが多いです。また、育毛ケア製品や美容液などに用いられることもあるでしょう。

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