マキベリーエキス

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原料の概要

マキベリーエキスは、チリ原産のホルトノキ科の植物であるマキ(別名チリアン・ワインベリー)の実を原料とするエキスです。実は小さく紫色をしており、昔からチリ南部の先住民は、野生のマキベリーを生でつぶしたり発酵させたりしてジュースを作って飲用していました。マキベリーにより身体を強くし、他民族の進行を退けることができると信じられていたのです。

マキベリーは、ビルベリーやカシス(ブルーベリーの一種)など他のベリー類と同様に、アントシアニンの含有量が豊富です。特に機能性成分としては、アントシアニンの一種であるデルフィニジンがあげられるでしょう。デルフィニジンは、アントシアニンの中でも健康にもたらす効果が高いとされています。マキベリーには、ビルベリーやカシス以上にデルフィニジンの含有量が多く、デルフィニジンがもたらすさまざまな効果の恩恵を受けることができるのです。

期待できる主な作用

では、デルフィニジンをはじめとしたマキベリーエキスがもたらす作用について、詳細を説明します。作用として主にあげられるのは、以下のようなものです。

・眼病予防

デルフィニジンは、特に眼病に関して高い効果を誇るとされています。私たちの目はブルーライトなどの光を浴び続けると、目を守ろうとして視細胞がアポトーシス(細胞壊死)を起こします。これにより視力低下や視野狭窄などが起こってしまうのです。このような視細胞における光障害を、デルフィニジンが抑制することが確認されています。

さらにアポトーシス自体も抑制することができるため、目を健康に導くことができるのです。実際に、アポトーシスを起こした細胞にマキベリーエキス10㎍/mlを添加する方法で検証を行うと、視細胞率が減少することが報告されています。

また、眼病に関連してドライアイを改善する作用があることもわかっています。ドライアイ現象が起こるのは、涙液を分泌する涙腺の酸化によって機能が低下し、涙液分泌を減少させるためです。デルフィニジンには、強力な抗酸化作用があるため、涙腺の働きが正常化し十分な涙液量を保つことができます。

・育毛作用

マキベリーエキスには、毛母細胞の活性化による育毛効果も認められています。毛母細胞の増殖や髪の成長期を維持するための因子(FGF-7・VEGF・IGF-1)を活性化することができるのです。この効果は、ビルベリーやカシスによる育毛効果の一覧表を見ても、マキベリーの方が顕著に出ることが報告されています。

・抗酸化作用

先にも少し述べましたが、マキベリーは非常に抗酸化作用が強いことでも知られています。抗酸化活性の指標であるORAC値では、マキベリーはカシスの3.5倍、野生種のブルーベリーの2.9倍にも上るとされています。この抗酸化作用は、動脈硬化の原因となるLDLコレステロールの過酸化を抑制することにつながり、血管内皮細胞のアポトーシスを抑制します。これにより、血管の働きが正常化し動脈硬化を予防できるのです。

・その他の作用

その他、マキベリーエキスに認められている作用としては、肌の光老化の抑制や抗糖尿病などがあげられます。肌の光老化抑制は、紫外線UV-Bによる細胞障害の防止、抗糖尿病はインスリン活性化による糖の代謝向上を機序とします。

どんなサプリ(食品)に向いているか

マキベリーエキスは、主に目に作用することを前提として商品化されることが多いです。そのため果汁を濃縮させたうえで、同じくアントシアニンによって目の健康を維持するブルーベリー、そして白内障などを防ぐカロテノイド・ルテインとともに配合されるサプリメントが主となります。その他、マキベリーと他のベリー類の風味を味わう素材としてジュースやグミ、キャンディなどに用いられることもあります。

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