レスベラトロール

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原料の概要

レスベラトロールは、主にブドウの果皮に豊富に含まれているポリフェノールの一種です。ブドウを原材料とする赤ワインの成分のひとつとして発見されたことから、適度な赤ワインの摂取が健康につながるともいわれ、注目されています。

ブドウは私たち人間にはとてもなじみが深い果物で、特にワインは古来より神聖視されてきました。それ以降もワインは多くの人々に愛され、現代に脈々と受け継がれているのです。そして、世界中で栽培されるブドウのおよそ8割はワインになるといわれています。そのうち、ワインに多く含まれるレスベラトロールは、古くから人々の健康を支えてきたと考えることもできるでしょう。

期待できる主な作用

レスベラトロールの機能は、私たちの健康に関わるさまざまなところに及びます。たとえば、タンパク質に作用することなどから体内組織の強化、ひいては生命活動への作用などが期待でき、長寿をもたらす効果があるとされているのです。その他にはポリフェノールの性質として、抗酸化作用や美容効果も期待される成分です。

・抗酸化作用

肌に酸化現象が起こる原因には、紫外線の影響やストレスなどが考えられます。紫外線やストレスは肌に活性酸素を発生させ、皮膚組織を破壊してしまうのです。レスベラトロールは、活性酸素によって産生された過酸化脂質の量を減少させるほか、紫外線によって起こる遺伝子の損傷を防ぎ、さらに炎症関連転写因子・NF-kBの抑制にも効果が見込めることがわかっています。

さらにレスベラトロールは、活性酸素を分解するSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)と同様の働きをすることが報告されています。ヒトによる臨床実験において、男女10名にレスベラトロールを4週間摂取してもらった結果、血清SOD活性率に上昇傾向がみられました。さらに、DPPHラジカルを捕捉する働きも確認されており、SOD活性およびDPPHラジカル捕捉活性は抗酸化機能の指標であることから、レスベラトロールの抗酸化力が優れていることがわかるのです。

その他、活性酸素による体内組織の損傷はレスベラトロールによって保護されることも報告されています。つまりレスベラトロールは、活性酸素の抑制に加えて体内組織を守るという相互の働きで、酸化による老化を防いでくれるといえます。

・美肌作用

肌が紫外線を浴びると皮膚組織を破壊してしまうといわれています。特に、肌のハリやうるおいを保つ成分であるヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンといった組織が破壊されると、肌にシワやたるみなどが生じて老化の一途をたどってしまうのです。紫外線は、これらの成分を破壊する酵素である、ヒアルロニダーゼやコラゲナーゼ、エラスターゼの活性を抑制するとされています。この働きにより皮膚組織の破壊を食い止め、ハリやうるおいのある若々しい肌の維持が期待できるのです。

さらに、紫外線の影響で活性化する炎症関連転写因子・NF-kBの産生を阻害することが確認されました。NF-kBの産生が行われなくなることで、肌のかゆみや赤みといったトラブルが生じにくくなるのです。また、紫外線を浴びるとメラニンを生成する酵素であるチロシナーゼが活性化しますが、レスベラトロールはこのチロシナーゼの働きも阻害することが明らかになっています。

・メタボリックシンドローム予防

レスベラトロールは、脂肪が多く高カロリーの食事を摂取した場合にも脂質代謝を活性化する作用があるともいわれています。脂肪の蓄積に関わるPPARγ核内受容体を抑制するタンパク質であるSIRT-1の働きをレスベラトロールが促進させるという研究結果も存在しているのです。

実際に、マウスの白色脂肪細胞にレスベラトロールを加えたところ、脂質の分解により遊離脂肪酸が産生され、脂肪蓄積が抑制されたことが認められました。この結果から、レスベラトロールの摂取によって血中の脂質増加や内臓脂肪の蓄積などによる肥満・メタボリックシンドロームを予防できると考えられます。

さらに、血中に脂質が増加することで血管内に脂肪が蓄積すると動脈硬化を引き起こす原因となり、ひいては心臓疾患につながる可能性もあります。しかしレスベラトロールが脂質代謝を活発にすれば、動脈硬化や心臓疾患の予防にもつながるわけです。

ヒトによる臨床実験では、男女10名に4週間にわたってレスベラトロールを摂取してもらいました。そして、血中のコレステロールや中性脂肪などの値を測定したのです。その結果、摂取前と比べて摂取後に減少傾向がみられたという結果になりました。

・その他の作用

上記にあげた以外のレスベラトロールの作用では、生体内の酵素の働きを活性化させることで寿命を延ばす効果もあるとされています。私たちの体内に存在するタンパク質であるPGC-1αは、糖質や脂質の代謝を活発にします。そしてPGC-1αは、同じくタンパク質であるSIRT-1によって活性化されるのです。レスベラトロールは、これらのタンパク質による代謝を促進させ、生体活動を正常に保つ働きをすることから、長寿につながると考えられています。

また、レスベラトロールには女性ホルモンと同様の働きをするという報告もなされています。これは、同じく女性ホルモンに似た作用を持つγ-オリザノールやイソフラボンにも似ており、たとえば加齢で女性ホルモンが減少することで起こる更年期障害の改善にも期待が持たれるのです。

どんなサプリ(食品)に向いているか

レスベラトロールが食品として加工されるとき、主には美容やメタボリックシンドローム対策のためのドリンク、またはお茶などに配合されます。また、サプリメントとしてタブレットやカプセルなどの形状に加工されることもあるでしょう。これらの商品のなかでは、ブドウをイメージさせるパッケージで販売されるものもあれば、機能性を前面に置いたものも存在しています。

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