桜の花エキス

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原料の概要

桜の花エキスは水溶性の液体で、古くから日本の美しさを象徴する桜の中でも「関山」と呼ばれる八重桜の花びらから抽出したエキスです。

美容成分としての桜の花エキスは、ドリンクやタブレット型のサプリメント、化粧水のほかにシャンプー・リンスなど幅広く使用されています。これらの製品は、いずれも桜の花や春、女性の美しさをイメージするような可愛らしいデザインのパッケージを施し、女性に受け入れられやすい形で販売されることが多いです。

桜の花エキスには、フェニルプロパノイド配糖体・カフェオイルグルコースと、フラボノイド配糖体・ケルセチングルコシドと呼ばれる成分が含まれています。これらの成分が機能性成分として作用し、肌を老化させる糖化現象の抑制・メラニン色素や炎症抑制による美白・コラーゲン産生促進の促進といった効果が報告されています。これらの効果については、下記で詳しく説明しています。

期待できる主な作用

桜の花エキスには、さまざまな研究によって主に以下のような作用が確認されているようです。

・抗糖化作用

糖が体内に余ると、タンパク質と結合して劣化し、AGE(終末糖化産物)と呼ばれる成分を産生します。この現象を糖化と呼び、AGEが肌に蓄積すると肌にくすみやたるみ、また黄色みを帯びた変色を起こすことがあるのです。桜の花エキスに含まれるカフェオイルグルコースとケルセチングルコシドは、AGEの産生を抑えてコラーゲンを産生する線維芽細胞の働きを活性化させます。さらに、コラーゲンの格子形成も正常に導き乾燥を抑えることも可能なのです。

臨床試験では、30代~50代の女性に対し、1日1回朝食後にサプリメントで150mgの量の経口摂取を8週間、また1日2回、朝晩の洗顔後に化粧水として塗布を1ヵ月間続ける方法が行われ、その結果、AGEの抑制作用が確認されています。

・美白作用

桜の花エキスには、メラニン色素の生成を抑制させる作用を持っています。さらに、日焼けによる炎症を抑える作用も認められています。そのため、日焼けした肌も美白に導く効果があると考えられます。

・アンチエイジング作用

カフェオイルグルコースとケルセチングルコシドには、肌の新しい細胞を産生する線維芽細胞の減衰を抑え、コラーゲン格子形成を促進する作用があります。このような作用によって肌にハリやうるおいを与え、たるみやシワを改善するのです。

前述の臨床試験の結果を見ると、実際に美白効果や肌のたるみ、シワなどの改善が認められ、肌のうるおいも増加したというデータがあります。

・ヘアケア作用

桜の花エキスは髪にもうるおいを与え、ハリやツヤを保つ効果も認められています。桜の花エキスを配合したシャンプーは髪をコーティングし、髪の内部から水分が奪われるのを防ぐほか、触ったときのサラサラの感触をもたらすのです。

化学実験では、傷んだ髪を固形分1.0%の桜の花エキスに漬け、40度を10分間保った後すすいでタオルドライし、ドライヤーで乾かす実験が行われました。その結果、髪表面に滑らかさをもたらし、毛先の広がりも抑えられるとされています。

どんなサプリ(食品)に向いているか

桜の花エキスは水溶性や熱安定性、液剤安定性が高く、その他の成分との親和性や安全性にも優れているため、幅広い製品に応用することが可能です。特に美容成分であるコラーゲンはポリフェノールと混合すると濁りが生じることがありますが、桜の花エキスではこのような現象は起きず、コラーゲンに桜の花エキスを加えたときに良好な相性を発揮します。

このような理由から、桜の花エキスは非常に汎用性が高く、食品ならドリンクやタブレット型サプリメントのほか、キャンディやゼリーなどに配合することもできます。そして化粧品としては化粧水やシャンプー・リンスのほかにパックや日焼け止めなどに使っても効果的です。

また製品イメージとして、桜の花や女性の美しさを思わせるパッケージングや製品名などによってブランドイメージを高めることにつながります。そのため、女性をターゲットにした製品として使いやすいという面もあり、美容成分としておすすめです。

 

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