温州みかんエキス

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原料の概要

温州みかんは、世界中で数多くある柑橘類のなかでも日本独自に生産され、昔から現在まで広く愛されるみかんです。温州の名前は中国のみかん産地から取ったものとされており、中国の古い文献では、温州みかんの果実そのものや皮に抗炎症作用や中枢抑制作用などが認められると表記されています。このことから、古来よりからだの健康を守るための機能性食品として親しまれてきたことを読み取れるのです。

そして、この温州みかんを原料とした抽出物が温州みかんエキスです。温州みかんエキスには、ベータクリプトキサンチンやベータカロチンなどのカロチノイド類、またタンゲレチンやノビレチンなどのフラボノイド類が含まれているのが特徴です。その他含まれる成分としては、オーラプテンやリモノイドといった成分も数えられます。このなかで、主にベータクリプトキサンチンやベータカロチンが温州みかんエキスの主な機能性成分です。

期待できる主な作用

・骨粗しょう症予防

私たちの骨は、破骨細胞によってすり減り、その代わりに骨芽細胞によって新しい骨が形成されるというサイクルを繰り返しています。このサイクルによって、骨は新しく生まれ変わることができるのです。しかし、閉経などの老化現象がエストロゲンの分泌を低下させ、破骨細胞と骨芽細胞のバランスが崩れてしまいます。そして破骨が進んでしまった結果、骨の内部に空洞ができてしまう疾患が骨粗しょう症です。

温州みかんエキスは、この破骨細胞が分化して活性化するのを抑えるといった事例も報告されており、骨粗しょう症の進行防止や改善に有効といわれているのです。実際の研究結果では、温州みかんエキスのなかでもベータクリプトキサンチンが高濃度であるほど、破骨細胞の分化が抑えられたことがわかっています。

さらに、マウス実験によると、温州みかんエキスを与えたグループの大腿骨を1ヵ月後に摘出して状態を確認した結果、骨芽細胞の活性化により骨密度の上昇も認められました。

・美白作用

肌のくすみやシミなどは、メラニン色素が生成されるために発生します。メラニン色素の生成メカニズムとしては、まずチロシナーゼの活動によりチロシン、ドーパキノンが産生されます。その後、メラノーマ細胞の活動でメラニン色素が生成されるのです。温州みかんエキスは、このサイクルのなかでチロシナーゼやメラノーマ細胞の活性を抑制するといった情報も得られています。さらに、メラニンが生成された後の色素沈着に関しても、温州みかんエキスで抑制できるというデータも取得されているのです。

実験においては、温州みかんエキスにおけるチロシナーゼ・メラノーマ細胞抑制において、濃度が高いほどその効果が顕著に出るという結果が出ています。そして、モルモットに温州みかんエキスを経口摂取させてから8日後に紫外線照射を3日間行うと、いったん発生した色素沈着が抑制されたという結果が確認されました。

・その他の作用

温州みかんエキスが持つその他の作用としては、酸化物質の抑制や抗酸化物質の活性化、そして肌の保湿といったものがあげられます。これらはいずれも、実験結果によって効果が期待できると認められたものです。

以上のような作用から、温州みかんエキスは主にアンチエイジング関連の作用に長けているといえるのです。

どんなサプリ(食品)に向いているか

温州みかんエキスの商品情報としては、自然由来で安全性の高い素材であることから、食品として商品化・販売されることが多いです。そして、美白目的のドリンクや健康食品原料となり、製品となるのです。健康食品としての形状ではカプセルやタブレット、粉末などさまざまな形に使用することができます。

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