生コーヒー豆エキス

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原料の概要

生コーヒー豆エキスとは、焙煎する前のコーヒー豆の生豆から抽出したエキスです。コーヒーの歴史は深く、記述として残っている最古のものでは11世紀にまでさかのぼります。当時は胃薬として活用されていたようですが、その後覚醒作用を持つ飲み物としてヨーロッパに伝わったとされているのです。

コーヒー豆および焙煎コーヒーに含まれるカフェインは、脂質代謝を促進させる成分としても広く知られています。また生コーヒー豆エキスには焙煎コーヒーよりもクロロゲン酸が豊富です。本来は、クロロゲン酸はコーヒーの雑味をもたらす成分ですが、健康成分として見ると血糖値の上昇抑制作用が知られています。

期待できる主な作用

・脂肪吸収抑制

生コーヒー豆エキスには、摂取した脂肪の吸収を抑制する強い作用があることが確認されています。マウスを使った実験では、絶食させたマウスに生コーヒー豆エキスおよびカフェイン、クロロゲン酸をそれぞれ投与しました。その結果、生コーヒー豆エキスとカフェインにおいて血中トリグリセリド量の強い降下作用がみられました。

・脂肪蓄積阻害

生コーヒー豆エキスの脂肪蓄積阻害作用についても、マウスを使った実験で効果が認められています。生コーヒー豆エキスおよびカフェイン、クロロゲン酸をそれぞれエサに混ぜてマウスに投与したところ、特に生コーヒー豆エキスそのものについて脂肪蓄積抑制・体重増加抑制作用が見られました。またマウスの肝臓における脂質を測定したところ、特にトリグリセリドの値が低くなったのです。

・脂肪燃焼

脂肪燃焼は、褐色脂肪組織内のミトコンドリア内膜に存在する脱共役タンパク質・UCP-1の働きで促進されます。生コーヒー豆エキスに含有されるカフェインに、UCP-1の発現を促進作用が見られました。さらに、肝臓でのβ酸化による脂質代謝ではCPT(カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ) が働きます。生コーヒー豆エキスは、このCPTの活性を補助することも認められました。

・糖尿病予防

生コーヒー豆エキスは、糖の吸収を遅延させる作用があることも判明しています。生コーヒー豆エキスを投与したマウスにグルコース・スクロースをそれぞれ投与したところ、いずれにおいても血中濃度の上昇が抑えられました。また、生コーヒー豆エキスに含まれるクロロゲン酸およびカフェ酸には、グルコシド結合を加水分解して糖吸収を促すα-グルコシダーゼの阻害作用が期待できるのです。その他、クロロゲン酸には体内で起こる糖新生を抑制するといった作用も確認されました。

・抗酸化作用

クロロゲン酸には強い抗酸化作用があるとされ、生コーヒー豆エキスにも同様の作用が期待できます。実際に、生コーヒー豆エキスは活性酸素分解酵素であるSODと同様の活性や、DPPHラジカルを消去する機能の活性を示し、抗酸化作用があることが認められました。

どんなサプリ(食品)に向いているか

生コーヒー豆エキスは、特に脂肪の吸収や蓄積、燃焼に働きかける作用を持ち、一般的にダイエット効果が広く認知されています。そのため、特にコーヒー豆エキス配合とうたったダイエット用のサプリやドリンクに用いられることが多いです。また、ポリフェノール強化を打ち出した通常のコーヒー飲料に配合されることもあります。

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