米胚芽発酵エキス

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原料の概要

米胚芽発酵エキスは、米を麹菌で発酵したものから作られる抽出物です。近年では、米ぬかや米胚芽から抽出される機能性成分に注目が集まっており、その代表的なものがγ-オリザノールやフェルラ酸などです。その中の一環として、米胚芽発酵エキスも私たちの健康を守るために役立っていることがわかっています。

発酵という加工方法は、日本で脈々と受け継がれてきた技術であることが知られています。麹菌をはじめ納豆菌や乳酸菌などを利用した発酵によってさまざまな食品が製造され、先人はそれらの食品に健康効果を見出していました。発酵に使用する細菌の一つである麹菌は、米や大豆の発酵に用いることで日本酒や醤油、みそなど日本ならではの食品の製造を可能にします。この麹菌を使って米や大豆を発酵させることは、日本では伝統的な手法なのです。

米胚芽を麹菌で発酵させると、タンパク質を分解してアミノ酸などを生成します。さらに、ホスホセリンやシステインなどの成分含有量が増え、抗酸化や抗ガン作用などさまざまな健康効果をもたらすことが確認されているのです。また、麹菌が持つα-グルコシダーゼと呼ばれる酵素はα-エチルグルコシドを生成し、ダイエットや糖尿病改善など健康増進に効果的といわれています。

期待できる主な作用

・免疫賦活作用

米胚芽発酵エキスには、人体に備わる免疫機能を活性化させる作用があります。人の体内に異物が侵入すると、白血球に含まれる顆粒球やリンパ球、マクロファージが機能して異物を無毒化し、体を守ります。そして、米胚芽発酵エキスがマクロファージの消化機能(貪食機能)を向上させることが確認されているのです。

マクロファージの貪食機能を計測するため、ラットに米胚芽発酵エキスをはじめ海藻類やキノコ類のエキス、また単純な米胚芽抽出物を混合した液体を摂取させた研究があります。ラットからマクロファージを採取しラテックスビーズを加えて貪食機能を計測した結果、海藻類やキノコ類エキスよりも優れていたほか、単純な米胚芽抽出物以上の結果を示したのです。

・NK細胞の活性化

NK細胞は、体内に生じたガン細胞を死滅させる機能を持ちます。米胚芽発酵エキスは、このNK細胞の働きを活性化させる作用も持つことがわかりました。ラットの実験では、米胚芽発酵エキスを与えるグループと生理食塩水を与えるグループに分け、脾臓からNK細胞を採取した後にマウスリンパ腫細胞を混合しました。すると、米胚芽発酵エキスを与えたグループのNK細胞は、有効にリンパ腫細胞を死滅させることが証明されたのです。

・抗酸化作用

米胚芽発酵エキスのDPPHラジカルの捕捉活性を調べたところ、発酵期間の一覧の中で3日目のものが、作用が高いことがわかりました。また、体内で生成された活性酸素を除去するSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)と同様の作用も期待できるといわれています。

・PEP阻害

上記以外に米胚芽発酵エキスがもたらす作用として期待されているのが、アルツハイマー病に関わるプロリルエンドペプチダーゼ(PEP)の阻害です。この作用の研究が進めば、アルツハイマー病の進行抑制などの効果が見込めるでしょう。この効果は、米胚芽の発酵を開始してから2日後のものに顕著に出ることが知られています。

どんなサプリ(食品)に向いているか

米胚芽発酵エキスは、主に免疫力向上を目的としたサプリメントに多く配合されます。また、セラミドと混合させたサプリメント商品も販売されています。

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