紫茶エキス

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原料の概要

紫茶はケニアで栽培される紫色のお茶の葉で、ケニア茶業研究財団(TRFK)が品種改良によって作り出した新品種の素材です。紫茶が栽培される環境は、赤道直下の熱帯気候にある高地であり、そこで強い紫外線を浴びて育ちます。この環境により、ポリフェノールが多く含まれるお茶になるのです。

お茶としてたしなむ際には、新芽と若葉のみを使用して丁寧に抽出されます。美しい紫色で、希少なお茶として知られています。

紫茶から抽出される紫茶エキスのポリフェノールには、緑茶やウーロン茶、紅茶などに含まれるものと比較すると、紫茶特有のポリフェノール・GHG(1,2-DI-GALLOYL-4,6-HEXAHYDROXYDIPHENOYL-Β-D-GLUCOSE)が存在すると報告されています。このGHGが紫茶の主な機能性成分です。他のポリフェノールと比べて脂質に働きかける作用が強く、ダイエットなどの美容効果が期待できます。

期待できる主な作用

紫茶に期待できる主な作用は、前述のようにGHGをはじめとする紫茶エキスの成分が脂質にもたらすさまざまな効果です。では、その効果をもたらす作用についてあげていきます。

・脂質吸収抑制

肥満の原因となるものの1つは、過剰に脂質を摂取して余分な脂質を吸収してしまうことにあります。紫茶エキスは脂肪の吸収を抑制することで知られており、その効果は特定保健用食品のウーロン茶よりも強いとされています。マウスを使った実験方法では、オリーブ油を投与した後に紫茶エキスを投与すると、血中のトリグリセリド(中性脂肪)濃度が明らかに減少することが報告されています。

・脂肪蓄積抑制

紫茶エキスは、脂肪の吸収を抑制することに加えて脂肪の蓄積の抑制も認められているようです。マウス実験によると、高脂肪食と紫茶エキスの投与を続けたマウスの体重増加は、普通食を食べたマウスと同程度となったとのことです。この効果は、特定保健用食品の緑茶よりも高く、効率よく脂肪蓄積を抑えられることがわかります。

・脂質代謝促進

上記に加え、脂質の代謝、つまり体脂肪の燃焼作用も確認されているようです。一般的に脂肪燃焼と呼ばれる現象は、体脂肪組織から分解した脂肪酸が肝細胞のミトコンドリアにより代謝される一連のサイクルです。このとき、カルニチン移送酵素・CPTが作用しますが、紫茶エキスとGHGはCPTの働きを活性化し、脂肪燃焼を促すとされています。この効果は、HepG2肝細胞に脂質を加え、タンパク質発現量を測定することで実証されているようです。

以上の脂質に関わる紫茶エキスの効果は、ダイエットなどの美容目的に加えてメタボリックシンドロームの予防など、健康効果も期待できるものです。

・美白作用

紫茶エキスには、シミやそばかすの原因となるメラニン生成の抑制効果があることも報告されています。メラニンはチロシナーゼという酵素により生成されますが、紫茶エキスはチロシナーゼの生成を抑制することが認められているのです。そのため、肌への美白作用が期待できます。

・その他の作用

その他には、GHGの強い抗酸化作用で活性酸素による過酸化脂質の生成を阻害し、皮膚細胞への障害を抑制する作用もあります。これにより、皮膚の乾燥やしわ、たるみを防ぎ、十分な水分を含んだハリのある皮膚に導くほか、生活習慣病の予防にもつながるのです。

どんなサプリ(食品)に向いているか

紫茶は、熱安定性やpH安定性に優れ、多くの加工法に向いている成分です。その中でも製品として多く用いられるのは、本来の目的である茶葉の形態です。その他、ダイエット目的のサプリメントにも多く使用されています。これらは、いずれも紫茶エキスが持つ脂質に対する効果を狙ったものです。

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