赤ショウガエキス

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原料の概要

赤ショウガエキスは、インドネシアなどを原産とする赤ショウガから抽出されるエキスです。赤ショウガは、通常のショウガよりもアントシアニンなどの色素成分を多く含むことから赤く色づいている素材です。ショウガの辛みをもたらす成分であるジンゲロールやショウガオールは、関節の炎症を鎮める作用があるとされ、赤ショウガエキスの機能性成分でもあります。

期待できる主な作用

・関節症の改善

赤ショウガエキスには、リウマチや変形性膝関節症といった各種関節症の改善効果があることがわかっています。関節症は、白血球の一種であるマクロファージなどがNO(一酸化窒素)を産生することが原因の一つです。赤ショウガエキスに含まれる成分のなかで、特にショウガオールやギンゲルジオールは、NO産生を抑制することが確認されているのです。炎症モデルである酢酸writhingマウスを使った実験では、炎症を起こしているマウスに対して赤ショウガエキスを経口投与すると、苦悶動作が明らかに軽減されています。

また、リウマチに対する効果を検証するモデルとしてアジュバント関節炎ラットを用いて実験しました。すると、10mg/kgの濃度で赤ショウガエキスを投与したモデルにおいて、投与から13日目において浮腫の抑制が認められています。

そして、関節組織を形成する成分のひとつであるコラーゲンへの作用においても検証が行われました。コラーゲン関節炎のマウスに赤ショウガエキスを投与し、浮腫形成を測定した結果、赤ショウガエキス10mg/kg投与群では投与から21日目、20mg/kg群では11日目に浮腫抑制が見られています。

さらに、関節組織を形成するヒアルロン酸に対して、赤ショウガエキスがどのような作用をもたらすかをヒトの血液で調べた結果もあります。関節炎を起こすと、関節組織のヒアルロン酸が血中に流出してヒアルロン酸の血中濃度が高くなります。ヒトの男性に赤ショウガエキスを4週間摂取してもらい、血中のヒアルロン酸の値を測定したところ、有意な減少が認められたのです。

その他、関節炎をはじめとした炎症は、マクロファージの関与によってPG(プロスタグランジン)が産生されることなどでも発生します。そこで、マクロファージに似た単球の遊走に対して、赤ショウガエキスがもたらす作用を検証した結果、濃度依存的に抑制することが確認されました。また、マクロファージ様細胞によるPG産生においても、赤ショウガエキス3㎍/mlと10㎍/mlの濃度において顕著な抑制作用が認められたのです。その他、炎症を引き起こす発端となるCOX(シクロオキシゲナーゼ) -2 によるPG産生も、同様に3㎍/mlと10㎍/mlの濃度で抑制作用が見られています。

どんなサプリ(食品)に向いているか

赤ショウガエキスが持つ関節炎への各種作用は、同じく関節炎に効果があることで知られるグルコサミンやコンドロイチンと組み合わせることで、相乗効果をもたらします。そのため赤ショウガエキスは、グルコサミンやコンドロイチンとともに関節炎の改善用途を持つサプリメントなど健康食品に使用されることが多いです。その他、アンチエイジングを目的とした化粧品などに用いられることもあります。

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