黒ショウガエキス

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原料の概要

黒ショウガは、タイやラオスなどの熱帯地方で生産されるショウガ科ケンペリア属の植物です。日本名は黒ショウガ、タイでは「クラチャイダム」と呼ばれています。タイでの黒ショウガの認知度は高く、スライスして煮出したエキスを飲んだりお酒に漬けこんだりして利用するのが一般的です。その薬効は古くからタイの人々に知られており、多くの人が健康食品素材として利用しています。

黒ショウガの機能性成分は5,7-ジメトキシフラボンです。これは、フラボノイドの一種であるポリメトキシフラボンの一種のこと。黒ショウガにはポリメトキシフラボンが8種類存在し、その中で最も多く含まれているのが5,7-ジメトキシフラボンです。

期待できる主な作用

では、黒ショウガの機能性成分である5,7-ジメトキシフラボンをはじめ黒ショウガエキスに期待できる作用についてあげます。

・筋肉増強作用

5,7-ジメトキシフラボンは、糖質や脂質の代謝向上を助けるAMPKの働きを活性化させる働きを持ちます。これにより持久力が上がるなど運動機能の向上が確認され、その結果筋肉を増強させることにつながるのです。さらに、筋肉の炎症も鎮める働きもあるため、筋肉機能を効率的に上げることができます。実際に成人24名において、黒ショウガエキスが含まれているカプセルを4週間経口摂取した結果、握力や歩行などの各運動機能において摂取前以上の向上が見られるという報告が論文化されております。

・性機能、脳機能向上

5,7-ジメトキシフラボンは、血管平滑筋の弛緩を抑制するホスホジエステラーゼを阻害する働きも持ちます。

ホスホジエステラーゼ5は陰茎海綿体平滑筋の弛緩を抑制し、性機能に支障をきたす酵素です。しかし、5,7-ジメトキシフラボンがホスホジエステラーゼ5を阻害することで筋肉の弛緩を促し、性機能の向上が見込めるのです。

また、脳機能に影響を及ぼすといわれるホスホジエステラーゼ2も、5,7-ジメトキシフラボンが阻害することで、抑制できるとされています。

・冷えやむくみの改善

血行促進による冷えやむくみの改善効果も期待できます。臨床試験にて健康な男女14名が1週間黒ショウガエキスを経口摂取した結果を見ると、末梢血管の形状が正常化されて血流が改善したことが確認されています。

どんなサプリ(食品)に向いているか

主な効果が筋肉増強や運動機能向上作用であることから、アスリートやシニア層に向けた運動機能サポート用のサプリメント、ドリンクなどに使用されることが多いです。運動機能向上以外の作用については副次的なものとされるため、商品としては運動機能サポートを目的としたものが主となります。

黒ショウガは熱安定性や安全性が高いことから、比較的どのような食品やサプリメントにも配合することが可能です。

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